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セキュリティの手引き

DMARCの設定手順|DNSに1行足して、p=noneから段階的に強める

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:DMARCは、ドメインのDNSに「_dmarc」という名前のTXTレコードを1つ足すだけで始められます。最初はp=none(監視だけ)で入れ、届くレポートで自社のメールが正しく認証されているかを確かめます。問題がなければ、quarantine(迷惑メールへ)を少しの割合から始め、段階的に強めます。SPFかDKIMを入れてから48時間以上あけてから設定するのが、Googleの案内です。

DMARCの段階的な導入。SPFとDKIMを入れる、p=noneで監視する、quarantineを一部から始める、割合を100%まで上げる

始める前に確かめること

足すレコードの例

example.co.jp のところは自社のドメインに、受け取るアドレスは自社のものに置き換えてください。

種類(タイプ):TXT
名前(ホスト):_dmarc
値(内容)  :v=DMARC1; p=none; rua=mailto:[email protected]

画面によっては、名前に「_dmarc」と入れるとドメイン名が自動で付きます。「_dmarc.example.co.jp.example.co.jp」のように二重にならないよう、保存後の表示を確かめてください。

DNSの画面で足す手順

  1. 今の設定を控える:DNSのレコード一覧を画面ごと保存しておきます。戻すときに使います。
  2. TXTレコードを追加する:種類をTXT、名前を「_dmarc」、値を上のレコードにして保存します。すでに _dmarc がある場合は、新しく足さずに中身を見直します。
  3. 反映を待つ:DNSの変更は、反映まで時間がかかることがあります。GoogleはSPFやDKIMで最長48時間ほどと案内しています。
  4. 社外に送って確かめる:個人のGmailなど社外のアドレスに送り、「メッセージのソースを表示」で「Authentication-Results」の行に dmarc=pass があるかを見ます。

主なDNSの画面の場所は次のとおりです(各社の公式ヘルプで確かめた範囲の概要です。画面の名前は変わることがあります)。

管理している所画面の場所
お名前.comお名前.com Naviの「ネームサーバー/DNS」→「ドメインDNS設定」→「DNSレコード設定」で、TYPEにTXTを選んで追加
エックスサーバーサーバーパネルの「DNSレコード設定」で追加。上級者向けの機能とされており、誤るとWebやメールに影響します。エックスサーバーでメールを使っている場合は、サーバーパネルの「DMARC設定」で、ポリシー(最初は「何もしない」)とレポートの通知先を選ぶだけでも設定できます
CloudflareダッシュボードのDNSの「Records」で「Add record」から、TypeにTXTを選んで保存

段階的に強める

Googleが案内している進め方を、中小企業向けに並べ直すと次のとおりです。日数は目安で、レポートの中身を見て決めます。

段階値の例見ること
1. 監視p=none約1週間レポートを見て、自社の送信元がすべてpassしているか
2. 一部を迷惑メールへp=quarantine; pct=10取引先から「届かない」と言われていないか。Googleは小さな組織なら10%からの例を挙げています
3. 割合を上げるpct を少しずつ100までレポートで失敗が自社以外の送信元だけになっているか

reject まで進めると、失敗したメールは届かなくなります。送信元の書き漏らしがないと確かめられるまでは、quarantine で止めておいて構いません。

よくある質問

p=none のままでも意味はありますか?
あります。Gmailの大量送信者向けの要件はp=noneで満たせますし、レポートで自社のドメインをかたるメールの有無が分かります。ただし、偽メールを止める効果はquarantine以上にしてから出ます。
レポートがXMLで読めません。
集計レポートはXMLという形式で届きます。Googleは、受け取って集計する専門のサービスの利用を勧めています。件数が少なければ、送信元のIPアドレスと結果の欄だけを拾って見ても構いません。

送信元の洗い出しから、届いたことの確認まで任せる

Moshiruのメール到達パックは、送っている仕組みを洗い出してSPF・DKIM・DMARCを入れ、GmailとYahoo!メールで認証が通ることを確かめます。ドメインのIDとパスワードはお預かりせず、設定値を貼り付けていただく方法も選べます。

メール到達パックを見る1ドメイン3万円(税別)SPF・DKIM・DMARCとはまず基本から

参考にした資料

  1. Google Workspace 管理者ヘルプ「DMARC を設定する」
  2. Google Workspace 管理者ヘルプ「おすすめの DMARC ロールアウト」
  3. Google Workspace 管理者ヘルプ「DMARC レポートについて」
  4. Google「メール送信者のガイドライン」
  5. お名前.com Navi ガイド「DNSレコード設定」
  6. エックスサーバー マニュアル「DMARC設定」
  7. エックスサーバー マニュアル「DNSレコードの編集」
  8. Cloudflare Docs「Create DNS records」