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自工会/部工会ガイドラインとSCS★3の対応表|レベル1を済ませた会社が★3で追加になりやすいところ

公開:2026年10月18日/最終更新:2026年10月18日/Moshiru 岡﨑 悠太

こんなときに役立ちます

  • 自動車業界の取引先に、部工会ガイドラインのチェックシートを出している会社が、★3の準備を始めるとき
  • 「部工会で答えたことを★3にどこまで使えるか」を知りたいとき

読み終えたあと、社内でこう言えます

「部工会レベル1で作った方針や体制はそのまま使えます。★3で足すのは、IDとパスワード、ネットワークの境界、監視のところです」

結論:自工会/部工会ガイドラインのレベル1に答えている会社なら、★3の方針・体制・守秘義務・取引先・資産の把握・バックアップ・事故対応は、すでに作ったものを土台にできます。一方で、★3では管理者IDの管理、認証とパスワード、アカウントロック、ネットワークの境界の守り、監視について、レベル1より細かい評価基準が並びます。準備は、この差分から始めると早く進みます。

部工会レベル1で作った方針や体制は★3の土台になり、IDとパスワード、ネットワークの境界、監視が★3で追加になりやすい

この対応表の前提

自工会/部工会ガイドラインとSCS評価制度は、別の制度です。この表は、IPAが公開した★3の要求事項・評価基準(2026年4月21日)と、日本自動車工業会の「自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン 解説書 第2.3版」(2025年9月1日)を、Moshiruが中身の近さで突き合わせたものです。公式の対応表ではありません。また、解説書には解釈に迷いやすい項目だけが載っていて、ガイドラインの全項目は入っていません。表の「レベル1の番号」は、解説書に載っている項目の番号です。

★3の26件と、部工会ガイドラインの対応

★3の要求事項部工会のラベルレベル1の番号重なり
1-2-1 セキュリティ推進活動部門4 体制(平時)13ほぼ同じ
1-2-3 守秘義務のルール2 機密情報を扱うルール4ほぼ同じ
1-3-1 セキュリティ対応方針の策定1 方針1ほぼ同じ
2-1-1 取引先とのビジネス又はシステム上の関係14 外部への接続状況の把握77・78ほぼ同じ
2-1-2 機密情報の取扱い8 他社との情報セキュリティ要件44ほぼ同じ
2-1-4 インシデント発生時の役割・責任8 他社との情報セキュリティ要件46ほぼ同じ
3-1-1 情報機器、OS及びソフトウェアの把握11 情報資産の管理(機器)59・60ほぼ同じ
3-1-2 ネットワークに関する情報の把握14 外部への接続状況の把握—レベル2に近い項目あり
3-1-3 外部情報サービスの管理14 外部への接続状況の把握76ほぼ同じ
3-1-4 機密区分に応じた情報の管理——解説書では見当たらない
4-1-1 ユーザIDの管理手続9 アクセス権49・51一部重なる
4-1-2 管理者IDの管理手続9 アクセス権—レベル2に近い項目あり
4-1-3 認証の強度・実装方法の決定18 認証・認可—レベル3に近い項目あり
4-1-4 アカウントロック制御——解説書では見当たらない
4-1-5 パスワード設定ルール18 認証・認可—レベル2に近い項目あり
4-1-6 パスワード管理ルール——解説書では見当たらない
4-1-7 アクセス権の管理ルール9 アクセス権49ほぼ同じ
4-2-2 インシデント発生時の教育・訓練7 日常の教育38ほぼ同じ
4-3-4 適切なバックアップ24 バックアップ・復元(リストア)148・149ほぼ同じ
4-4-1 安全な構成11 情報資産の管理(機器)—レベル2に近い項目あり
4-4-4 パッチ・アップデートの手続19 パッチやアップデート適用124一部重なる
4-4-5 マルウェア感染からの保護22 マルウェア対策136・137ほぼ同じ
4-5-1 ネットワーク境界防護17 通信制御—レベル2に近い項目あり
5-1-1 ネットワーク接続・データの監視23 不正アクセスの検知—レベル2に近い項目あり
6-1-1 インシデント対応手順4〜6 体制・事故時の手順16・18・24ほぼ同じ
7-1-1 事業継続要件に沿った復旧準備24 バックアップ・復元(リストア)150一部重なる

「—」は、解説書に載っているレベル1の項目の中では、近いものが見当たらなかったという意味です。ガイドライン本体のチェックシートには、ほかの項目が入っている場合があります。お手元のチェックシートで確かめてください。

レベル1を済ませた会社が、★3で追加になりやすいところ

下は、★3の評価基準に書かれている内容です。部工会のレベル1で答えた内容と見比べて、足りないものから手をつけてください。

どの項目も、★3では専門家が書類で確認します。設定をした日と内容が分かる記録を残しておくと、確認がスムーズです。

よくある質問

部工会のレベル1を満たしていれば、★3も満たせますか?
そうとは限りません。重なる部分は多いものの、上の「追加になりやすいところ」のように、★3のほうが細かく求める項目があります。★3の81項目で一つずつ確かめてください。81項目の読み方はSCS★3の81項目の見方にまとめています。
公式の対応表はありますか?
2026年10月時点で、IPAの要求事項・評価基準のページに、部工会ガイドラインとの対応表は載っていません。この記事の表は、Moshiruが中身の近さで整理したものです。

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部工会のチェックシートと★3、まとめて進める

部工会ガイドラインのチェックシートの回答は自工会/部工会ガイドラインの回答代行(レベル1で8万円・税別)、★3との差分を一覧にするなら★3準備診断(5万円・税別)です。どれも打合せなし、メールだけで進みます。

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参考にした資料

  1. IPA「要求事項・評価基準」(★3・★4要求事項・評価基準のExcel、2026年4月21日公開)
  2. 日本自動車工業会「自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン 解説書 第2.3版」(2025年9月1日)