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セキュリティの手引き

情報漏洩のお詫び文 例文集|本人・取引先・社内

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:本人へのお詫び文には、①何が起きたか ②漏れた情報の項目 ③原因 ④二次被害の有無 ⑤本人が取れる対策を入れます。これは個人情報保護委員会のガイドラインが示す通知の内容です。全部分かるまで待たず、分からないことは「調査中」と書いて出します。下の例文はコピーして直せます。

本人へのお詫びに入れる5つ
1何が起きたか
2漏れた項目
3原因
4二次被害の有無
5取れる対策

書く前に決めること

書く前に決める3つ
  • 送る相手と、伝える範囲
  • 郵送かメールか
  • 問い合わせ窓口と受付時間

連絡先が分からない人には、事案の公表や、問い合わせ窓口を設けて公表する方法で代えられます。

本人へのお詫び(メール)

件名:【重要】お客様の個人情報に関するお詫びとお知らせ

〇〇様

株式会社〇〇の(担当部署)でございます。
このたび、当社の(システム名・サービス名)において、
(不正アクセス/メールの誤送信/書類の紛失)により、
〇〇様の個人情報が外部に漏えいした(漏えいしたおそれがある)
ことが分かりました。
多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。

■起きたこと
〇年〇月〇日、(きっかけ)により分かりました。

■対象となる情報
氏名、メールアドレス、(項目)
※クレジットカード番号は含まれていません/含まれています

■原因
(分かっている範囲で)。詳しい原因は現在調査中です。

■二次被害
現時点で、不正に使われたという報告は確認されていません。

■お願い
・当社を名乗る不審なメールや電話にご注意ください。
・(パスワードの変更、カード明細の確認など、取っていただきたい対策)

■お問い合わせ
専用窓口:(電話番号)(受付時間)
メール:(アドレス)

今後、新たに分かったことは改めてお知らせします。

例文は型です。実態と違う内容をそのまま写さないでください。「二次被害」の行は、確かめた事実だけを書きます。

二次被害の書き方

書かない

  • ×被害はありません
  • ×ご安心ください

書く

  • ○現時点で確認されていません
  • ○分かり次第お知らせします

言い切ると、あとで訂正が必要になる

本人へのお詫び(郵送の文書)

〇年〇月〇日
〇〇様
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇〇〇

個人情報の漏えい(おそれ)に関するお詫びとお知らせ

拝啓 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、当社がお預かりしている〇〇様の個人情報が、
(原因)により外部に漏えいした(おそれがある)ことが分かりました。
深くお詫び申し上げます。

1.起きたこと (いつ、何が、どう分かったか)
2.対象となる情報 (項目)
3.原因 (分かっている範囲。調査中の点はその旨)
4.二次被害 (確認された事実)
5.お願い (本人に取っていただきたい対策)
6.再発防止 (実施した措置と、これから行う措置)
7.お問い合わせ (窓口・電話番号・受付時間)
敬具

郵送は、メールアドレスが漏れた場合や、高齢の顧客が多い場合に向きます。差出人は、本人が知っている会社名・サービス名にします。

メールか郵送か
漏れた情報にメールアドレスが入っている?
はい郵送も考える
いいえメールで知らせる

偽のお詫びメールと区別しやすくする

取引先へのお詫び(預かった情報が漏れた場合)

取引先から預かった個人データなら、取引先(委託元)に速やかに、概ね3〜5日以内に知らせます。知らせれば、自社の委員会への報告と本人への通知の義務は免除されます。契約に連絡の決まりがあれば、それに従います。

件名:【至急】お預かりしている個人情報に関するご報告とお詫び

株式会社〇〇 〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
貴社からお預かりしている(業務名)の個人データについて、
(原因)により、漏えいした(おそれがある)ことが分かりました。
ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

■分かった日時:〇月〇日 〇時ごろ
■対象:(項目)、(件数。確定していなければ「最大〇件」)
■原因:(分かっている範囲)
■行った対応:(機器の切り離し、パスワード変更、調査の依頼)
■これからの予定:(調査結果の見込み日、次のご報告日)
■当社の窓口:(氏名・直通電話・メール)

個人情報保護委員会への報告と、ご本人への通知の進め方について、
ご相談させてください。本日〇時までに、お電話を差し上げます。

メールが乗っ取られている場合は、電話でも同じ内容を伝えます。件数は確定前なら「最大〇件」と書きます。

預かった情報が漏れたら
自社委託元へ速やかに知らせる
委託元委員会へ報告・本人へ通知

社内への周知

件名:【社内限り】個人情報の漏えい(おそれ)について

〇月〇日、(システム名)で個人情報の漏えいのおそれが分かりました。
現在、(担当部署)が調査と対応をしています。

■お願い
・外部からの問い合わせには答えず、窓口(〇〇)に回してください。
・SNSや個人のメールで、この件に触れないでください。
・(システム名)にログインしたときに見慣れない画面が出たら、
 すぐに〇〇へ電話してください。

■窓口:〇〇(内線〇〇/携帯〇〇)

社内向けでも、分かっていない人数や原因は書きません。外への説明を窓口1人に絞ることが目的です。

送る順番
  1. 1社内に周知窓口を1人に
  2. 2取引先へ預かった情報なら
  3. 3本人へ状況に応じ速やかに

よくある質問

原因が分かるまで、お詫びを待ったほうがいいですか?
本人への通知は、全部分かるまで待つものではないとされています。ただし、掲示板に載った情報の削除が終わっていないなど、知らせるとかえって被害が広がるときは、時期を調整できる場合があります。判断は弁護士に相談してください。
お詫びの品や金券は送るべきですか?
ガイドラインが示す本人への通知の内容には含まれていません。送るかどうかは、被害の内容と社内の方針で決めます。迷うときは弁護士に相談してください。

お詫び文の下書きから、文字で一緒に進めます

Moshiruの代表は、大手自動車メーカーでセキュリティインシデント対応のチームリーダーを務めてきました。分かっていることだけ送ってください。最初にやることを返し、時系列やお知らせの文案づくりもお手伝いします。

事故が起きたら相談する24時間受付・30分以内に返信情報漏洩が発覚したら最初の72時間の対応フロー

参考にした資料

  1. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」3-5-3-5、3-5-4
  2. 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
  3. 個人情報保護委員会「漏えい等報告の記載例(委託先事例)」