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セキュリティの手引き

個人情報保護委員会への漏えい等報告フォームの書き方|速報・確報

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:報告は、個人情報保護委員会のWebの報告フォームから入力します。速報は、その時点で分かっていることだけで足ります。分からない欄は、分かっている範囲と「調査中」の旨を書いて出します。確報では9つの事項をすべて埋めます。委員会が公開している記載例に沿って、欄ごとの書き方をまとめました。

速報と確報の違い

速報

  • 1概ね3〜5日以内
  • 1分かっていることだけ

確報

  • 230日以内(不正目的は60日)
  • 29つの事項すべて

どのフォームから出すか

場合出す先
民間の会社(ふつうはこれ)個人データの漏えい等事案報告フォーム
マイナンバーが含まれる・含まれるか分からないマイナンバー用のフォーム
委員会が権限を各省庁に委ねている業種その省庁(「権限の委任について」のページで確認)

Word様式は社内で整理するための参考で、報告には使えません。フォームは保守などの場合を除き、原則として終日受け付けています。

入力の前に手元に置くもの
  • 法人番号(13桁)
  • 業種と業種番号(4桁)
  • 担当者の直通電話
  • 時系列のメモ

欄ごとの書き方

フォームの項目は、委員会の様式(別記様式第一)と同じ並びです。画面の名前は変わることがあります。

欄書くこと速報で分からなければ
報告種別新規か続報か、速報か確報か―
報告者の概要会社名、法人番号、業種、住所、代表者、事務連絡者―(必ず埋める)
(1)事態の概要発生日、発覚日、漏えいか「おそれ」か、発見者、4つの場合のどれか、委託元・委託先、時系列発生日は「調査中」とし、発覚日と時系列を書く
(2)個人データの項目紙か電子か、顧客か従業員か、氏名・住所などの項目可能性のある項目を選び、調査中と添える
(3)本人の数人数。うちクレジットカード情報を含む人数最大の見込みと、確定していない旨
(4)発生原因主体(自社・委託先・不明)、不正アクセス・誤送付・紛失など、詳細主体「不明」、詳細は調査中
(5)二次被害有・無・不明と、その中身「不明」を選び、確認できた事実だけ
(6)本人への対応対応済(中)・予定・予定なしと、その中身予定と、予定している方法
(7)公表実施済・予定・検討中・予定なし、方法、公表文「検討中」
(8)再発防止策実施済みの措置と、今後の措置・完了時期実施した応急の措置だけ
(9)その他上の欄を補うこと―

「速報で分からなければ」の列は、委員会の記載例とガイドラインをもとにした書き方の目安です。

つまずきやすい欄

間違えやすい3つの欄
1電話担当者の直通
2法人番号13桁。マイナンバーは不可
3業種番号日本標準産業分類の4桁
事実経過の書き方(記載例の形)
  1. 〇月〇日きっかけ誰から、どう分かったか
  2. 同日止めた措置切り離し・決済停止など
  3. 〇月〇日調査の結果何が起きたか

送ったあと:控えと続報

  1. 控えを保管する:受付完了の画面で出せるPDFの控えと、届く報告日・受付番号は自社で保管します。委員会では復元できないとされています。
  2. 確報・修正は「続報」から:報告済みの事案は、フォームの「続報」から登録します。
送ったあとの流れ
  1. 1控えを保管PDFと受付番号
  2. 2続報で追加分かったことを足す
  3. 3確報9つの事項すべて

確報の時点でまだ分からない事項があれば、その時点の内容で出し、分かり次第追加します。速報の時点で全部そろっていれば、1回で速報と確報を兼ねられます。

確報の期限の数え方
1日目知った日どこかの部署が知った時点
30日/60日確報の期限土日・祝日も数える

最終日が休日・年末年始なら翌日まで

よくある質問

報告が必要か迷う場合も、出したほうがいいですか?
報告対象に当たらない事案でも、任意で報告することはできます。当たるかどうかは報告が必要な4つの場合で確かめ、迷うときは弁護士か委員会に相談してください。
ランサムウェアの被害で、ほかの役所にも届け出る場合は?
委員会のページに、サイバー攻撃の事案向けの共通の様式が案内されています。使える時期や出し方は、委員会の「漏えい等の対応」のページで最新の案内を確かめてください。

速報の下書きを、文字で一緒に作ります

Moshiruの代表は、大手自動車メーカーでセキュリティインシデント対応のチームリーダーを務めてきました。分かっていることだけ送ってください。最初にやることを返し、時系列や報告の要否の整理もお手伝いします。

事故が起きたら相談する24時間受付・30分以内に返信情報漏洩が発覚したら最初の72時間の対応フロー

参考にした資料

  1. 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
  2. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」3-5-3
  3. 個人情報保護委員会「漏えい等報告の記載例(不正アクセス事例)」
  4. 個人情報保護委員会「漏えい等報告の記載例(委託先事例)」
  5. 個人情報保護委員会「本システムの利用について」(漏えい等報告フォーム)
  6. 個人情報保護委員会「権限の委任について」