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セキュリティの手引き

ランサムウェアに負けないバックアップの置き方|中小企業の「3-2-1」と戻す練習

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:バックアップは「3つ持つ・2種類の場所に置く・1つは社内のネットワークから切り離す」が基本です。社内の共有フォルダや、常につながっている外付けディスクだけでは、ランサムウェアに本体と一緒に暗号化されることがあります。そして、年に1回は実際に戻せるかを試してください。戻したことのないバックアップは、いざというときに使えないことがあります。

バックアップの3-2-1。データを3つ持ち、2種類の場所に置き、1つは社内ネットワークから切り離す

なぜ「あるのに戻せない」が起きるのか

3-2-1の置き方(中小企業の現実的な例)

数え方中小企業の例
3つ持つ元のデータ+共有フォルダのバックアップ+クラウドのバックアップ
2種類の場所社内の機器と、社外のクラウド
1つは切り離す上書きや削除ができない設定(世代管理・変更不可の保管)にしたクラウド、またはふだんは外しておく外付けディスク

今週からできる5つのこと

  1. 守るデータを決める:会計、顧客台帳、契約書、設計データなど、なくなると業務が止まるものを書き出す。
  2. 今のバックアップを確かめる:どこに、いつ、何が取られているか。最後に成功した日付を見る。
  3. 1つを切り離す:クラウドの世代管理(過去の版に戻せる機能)を有効にするか、外付けディスクを取り終えたら外す運用にする。
  4. 入れる人を分ける:バックアップの管理画面は、ふだん使う管理者とは別のアカウントにし、多要素認証を入れる。
  5. 戻す練習をする:年に1回、1つのフォルダを実際に戻して、何時間かかるかを計っておく。

クラウドサービスのデータは?

Google WorkspaceやMicrosoft 365のデータも、誤って消した、乗っ取られて消されたときに備えて、保管期間の設定や、書き出しの手順を確かめておくと安心です。サービスが止まったときの備えは、クラウドが止まったときの備えにまとめています。

よくある質問

NASにバックアップしているので大丈夫ですか?
NASが社内のネットワークにつながったままなら、一緒に暗号化されることがあります。NASの中身を、さらにクラウドや外したディスクにも置いてください。
どのくらいの間隔で取ればいいですか?
「最悪、何日分までなら失ってもいいか」で決めます。毎日更新する台帳なら毎日、ほとんど変わらない資料なら週1回、のように分けて構いません。

チェックシートの「バックアップを取っていますか」に、事実で答える

Moshiruは、取引先から届くセキュリティチェックシートの回答を、打合せなしで作ります。今の対策と、足りない所の書き方まで、テキストのやり取りだけで仕上げます。

回答代行を見る20問まで1.5万円感染したら最初にやること初動7ステップ

参考にした資料

  1. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」
  2. 警察庁サイバー警察局「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)