Moshiru

セキュリティの手引き

セキュリティコンサルとは|中小企業が頼むときの選び方と費用感

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:セキュリティコンサルに頼めるのは、現状把握・規程づくり・取引先対応・診断・教育・事故対応の体制づくりです。ただし方針や規程のひな形、25項目の自己診断はIPAが無料で公開しており、自社でできる所は先に済ませてから頼むと費用を抑えられます。形は「顧問(月額)」「スポット(単発)」「作業型(診断など)」の3つ。選ぶときは、打合せの回数、成果物、誰が作業するか、許可と範囲、秘密保持の5点を契約前に確かめます。

セキュリティコンサルの頼み方。自社でできることを先に済ませ、顧問・スポット・作業型から選び、契約前に5点を確かめる

頼めることと、自社でできること

IPAは、中小企業を支援できる登録セキスペ(情報処理安全確保支援士)の「支援者リスト」を試行公開しています。そこでは、規程の整備、情報資産の洗い出しとリスク分析、クラウドの安全利用、インシデント対応、従業員教育、セキュリティの評価(アセスメント)が指導テーマに挙がっています。コンサルに頼める範囲も、おおむねこの範囲です。

頼めること自社でできる所(IPAの無料資料)
現状把握・リスクの洗い出し「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」(25項目)、資産管理台帳のサンプル
方針・規程づくり情報セキュリティ基本方針と関連規程のサンプル
取引先対応(チェックシートの回答)上の診断と規程があれば、多くの設問に事実で答えられる
脆弱性診断更新の適用やログイン設定の確認まで。外からの診断は専門の事業者へ
従業員教育情報セキュリティハンドブックのひな形
事故対応の体制「中小企業のためのセキュリティインシデント対応の手引き」

資料はすべて「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」(第4.0版、2026年3月)の付録です。社内に担当がいて手を動かせるなら、まず付録で下書きし、判断に迷う所だけ外に頼むのが無駄のない順番です。

3つの形と、費用が決まるもの

形向いている場面主な成果物
顧問・月額質問や取引先対応が毎月ある。担当が社内にいない随時の回答、定期の見直し
スポット・単発規程づくり、チェックシート1件など、終わりがはっきりしている規程一式、回答書など
作業型(診断など)サイトや機器の状態を外から確かめたい診断結果の報告書

公的機関がまとめたコンサル費用の相場資料は見当たらないため、金額ではなく決まり方を書きます。

例として、Moshiruの料金(税別)は、チェックシート回答代行が20問まで1.5万円、小口1枚5千円、月額の窓口が3万円。脆弱性診断はクイック5万円、ライト10万円、スタンダード25万円です。

選び方のチェックリスト

  1. 打合せの回数と場所:月に何回、オンラインか訪問か。担当者の時間も費用のうちです。
  2. 成果物:「何という名前の書類が、何本、どの形式で届くか」を見積書に書いてもらう。
  3. 誰が作業するか:営業担当と作業者が違うことがあります。資格を確かめたいときは、IPAの「登録セキスペ検索サービス」や「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」が使えます。
  4. 許可と範囲:診断を含むなら、対象のURLや機器、日時を書面で決めるか。サーバー会社や制作会社の許可が要る場合も、誰が取るかを決めます。
  5. 秘密保持:秘密保持契約を結ぶか。預けた資料をどこに保管し、終了後にいつ消すか。
  6. 事故のときの範囲:夜間の連絡や現地への駆け付けを含むか。含まないなら、どこに頼むかも先に決めておきます。

Moshiruの考え方

Moshiruは打合せをしません。やり取りはテキストだけで、ご質問や資料をいただき、成果物でお返しします。調べる・下書きする作業はAIを使って速く進め、内容の確認と責任は人が持ちます。代表は、大手自動車メーカーでセキュリティインシデント対応のチームリーダーを務めました。現地での作業や24時間の駆け付けはしていません。

よくある質問

顧問とスポット、どちらから始めればいいですか?
取引先からの質問や対応が毎月あるなら顧問、規程づくりやチェックシート1件など終わりが見えているならスポットが向いています。迷うときは、まずスポットで1件頼み、やり取りの相性を見てから決める方法もあります。
コンサルに頼めば、取引先の審査に必ず通りますか?
いいえ。回答や規程は、会社の実態に合っていることが前提です。実態と違う内容を書くと、あとで説明がつかなくなります。足りない所は「これから整える」と正直に書く方が安全です。
資格を持っている人でないとだめですか?
必須ではありません。ただ、登録セキスペは国家資格で、IPAの検索サービスで登録を確かめられます。判断の材料の1つになります。

打合せなしで、必要な所だけ頼む

Moshiruは、チェックシートの回答、規程、診断を、テキストのやり取りだけで仕上げます。どこまでを自社でやり、どこを頼むかの切り分けからご相談ください。

サービスと料金を見る打合せなし・テキストで完結チェックシート回答代行20問まで1.5万円(税別)

参考にした資料

  1. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン 第4.0版」と付録(2026年3月)
  2. IPA「中小企業向けサイバーセキュリティ対策支援者リスト」
  3. IPA「登録セキスペ検索サービス」
  4. IPA「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」
  5. 経済産業省「情報セキュリティサービス審査登録制度」利用者向けリーフレット