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セキュリティの手引き

委託先のセキュリティを確かめる方法|取引先に聞くべき質問20とチェックシートの作り方

公開:2026年10月13日/最終更新:2026年10月13日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:委託先のセキュリティは、「入口」「ログイン」「バックアップ」「事故のときの連絡」「再委託」の5分野・20問程度に絞って聞くと、答える側の負担を抑えながら判断に必要な事実が集まります。問いが多すぎるシートは、回答が遅れ、形だけの「はい」が増えがちです。

発注元、委託先、再委託先がつながる図。委託先の入口から発注元に影響が及ぶ流れを示す

なぜ委託先を確かめるのか

2026年には、委託先がVPNのアカウントを悪用されて侵入され、業務を委託していた事業者や自治体に影響が広がった事例が公表されています。自社がどれだけ守っていても、自社のデータや業務を預けている委託先が入口になることがあります。

聞くべき質問20(5分野)

入口(4問)

  1. 社外から社内につなぐVPN機器などはありますか。ある場合、ソフトは最新ですか。
  2. リモートデスクトップを社外から直接使える状態にしていますか。
  3. 当社のデータを扱うシステムは、どこ(自社サーバー・クラウド)にありますか。
  4. 年1回以上、外部の脆弱性診断を受けていますか。直近はいつですか。

ログイン(4問)

  1. VPN・クラウド・管理画面で多要素認証を使っていますか。
  2. 退職者のアカウントは、いつまでに止めていますか。
  3. 当社のデータにアクセスできる人を、必要な人に限っていますか。
  4. ログイン記録を何か月保管していますか。

バックアップ(3問)

  1. 当社に関わるデータのバックアップを取っていますか。頻度は。
  2. バックアップを社内のネットワークとは別の場所にも置いていますか。
  3. この1年で、バックアップから戻せることを確かめましたか。

事故のときの連絡(5問)

  1. セキュリティ事故の責任者は誰ですか。
  2. 事故を把握してから、何時間以内に当社へ連絡しますか。
  3. この3年で、セキュリティ事故はありましたか。
  4. 従業員に、不審なメールなどの教育をしていますか。
  5. 情報セキュリティの基本方針や規程はありますか。

再委託(4問)

  1. 当社の業務を、さらに別の会社に再委託していますか。
  2. 再委託する場合、事前に当社の承認を得ますか。
  3. 再委託先と秘密保持の約束を結んでいますか。
  4. 契約が終わったとき、当社のデータをどう消しますか。

チェックシートを作るときのコツ

よくある質問

「いいえ」が多い委託先とは取引をやめるべきですか?
すぐにやめる必要はありません。代替策と改善の予定を出してもらい、期限を決めて見直すほうが、現実的なことが多いです。
SCS評価制度の★を求めればよいのでは?
★は対策の水準を示す目安として使えます。ただ、預けるデータや業務に固有の確認(再委託、データの消し方など)は、別に聞く必要があります。

委託先の方へ:届いたシートは、そのまま送ってください

Moshiruは、取引先から届いたセキュリティチェックシートの回答を、打合せなしで作ってお返しします(20問まで1.5万円・税別)。「脆弱性診断を実施していますか」に答える材料として、Webサイトの無料スキャンもご利用いただけます。

回答代行を見る20問まで1.5万円回答の書き方と回答例自分で書く場合

参考にした資料

  1. セキュリティ対策Lab「2026年 ランサムウェアの事例」(2026年10月9日時点)
  2. ScanNetSecurity「76%が『1週間以内に回答』〜セキュリティチェックシートの理想と現実」(2026年3月)
  3. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」