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セキュリティの手引き

社長に「うちは大丈夫?」と聞かれたら|中小企業のランサムウェア対策、何から確認するか

公開:2026年10月13日/最終更新:2026年10月13日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:「うちは大丈夫?」に答えるには、①外とつながる入口(VPN機器・リモートデスクトップ・Webサイト)、②ログインの守り、③戻せるバックアップ、④取引先とのつながりの4つを確かめ、結果を1枚にまとめて返すのが早道です。全部を一度に直す必要はありません。まず「どこが入口になりうるか」を知ることが先です。

ニュースを見てから社長に報告するまでの流れ。ニュース、社長の質問、4つの確認、1枚の報告、判断の順に進む

まず、数字で状況をつかむ

警察庁の「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)では、2025年のランサムウェアの被害報告は226件で、被害企業の約6割が中小企業でした。被害組織へのアンケートでは、侵入経路の6割以上がVPN機器でした。復旧に1か月以上かかった組織が半分近くあり、調査・復旧に1,000万円以上かかった組織は5割を超えています。

警察庁の令和7年の統計。ランサムウェア被害報告226件、中小企業が約6割、侵入経路はVPN機器が6割以上、復旧費用1000万円以上が5割超

会社の大きさに関係なく、外からつながる入口が開いていれば対象になる、ということです。

確認する4つのこと

1. 外とつながる入口を一覧にする

入口の点検のしかたは、VPN・外部接続機器の点検手順にまとめています。

2. ログインの守りを確かめる

3. 戻せるバックアップがあるか

同じネットワークの中にあるバックアップは、本体と一緒に暗号化されることがあります。

4. 取引先とのつながりを確かめる

社長に出す1枚のひな形

確認した結果は、次の形にまとめると判断しやすくなります。そのまま写して使ってください。

社長に出す1枚のひな形。確認日、今の状態、足りないこと、やる順番と費用、判断してほしいことの5つの欄
【セキュリティの確認結果】確認日:20XX年X月X日/確認者:〇〇

■ 今の状態
・外とつながる入口:VPN機器 〇台(機種:〇〇、最終更新:〇月)/Webサイト(〇〇サーバー)
・ログイン:多要素認証 〇〇は使用、〇〇は未使用
・バックアップ:〇〇に毎日。社外にも〇〇。復元の確認は〇〇
・取引先とのつながり:〇〇社のシステムにログインあり

■ 足りないこと(大きい順)
1.
2.
3.

■ やる順番と費用
1. 今週:〇〇(社内で対応、0円)
2. 今月:〇〇(外部に依頼、〇万円)
3. 3か月以内:〇〇

■ 判断してほしいこと
・〇〇を外部に頼んでよいか(〇万円)

よくある質問

VPN機器があるかどうかも分かりません。
社内のネットワークを作った会社や、リース会社の契約書・請求書に機種名が書かれていることが多いです。在宅勤務で社内のファイルを見られるなら、何らかの入口があるはずです。
全部を直すお金はありません。
まず入口の機器を最新にすることと、多要素認証を有効にすることから始めてください。どちらも費用をかけずに進められることが多いです。
外から見て大丈夫かを確かめる方法は?
Webサイトについては、外から見える範囲を調べる脆弱性スキャンがあります。Moshiruでは、サイトの管理者から許可をいただいたうえで無料で行い、件数と重要度をお返しします。社長に出す1枚に、外から見た事実として貼ることができます。

「外から見た事実」を、無料で

Moshiruは、許可をいただいたWebサイトを外から見える範囲で低速に1回だけスキャンし、件数と重要度をテキストでお返しします。直し方や報告書が必要なときも、打合せなし・テキストのやり取りだけで完結します。

無料スキャンを申し込む対象のURLと許可だけ。入力5分診断の費用相場社内の稟議に

参考にした資料

  1. 警察庁サイバー警察局「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月、奈良県警察の掲載資料)
  2. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」