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セキュリティの手引き

ランサムウェアに感染したら最初にやること|中小企業の初動7ステップ

公開:2026年10月14日/最終更新:2026年10月14日/Moshiru 岡﨑 悠太

結論:画面に脅迫文が出た、ファイルが開けなくなった。そのときは①ネットワークから切り離す(電源は切らない)②記録を残す ③責任者に連絡する ④広がりを確かめるの順に動きます。身代金を払う・払わないの判断や、復旧の作業は、そのあとです。慌てて電源を切ったり、初期化したりすると、原因を調べる手がかりが消えます。

ランサムウェア感染時の初動7ステップ。切り離す、記録する、連絡する、範囲を確かめる、届け出る、相談する、復旧する

初動の7ステップ

1. ネットワークから切り離す(電源は切らない)

LANケーブルを抜く、Wi-Fiを切る。感染が社内のほかの機器に広がるのを止めます。電源を切ると、メモリに残っている手がかりが消えることがあるため、まずは切り離すだけにします。

2. 見たものを記録する

脅迫文の画面をスマホで撮る。気づいた時刻、どのパソコンか、誰が何をしていたときか、開けなくなったファイルの場所をメモします。あとの調査や届け出で必ず聞かれます。

3. 責任者に連絡し、連絡の窓口を1人に決める

社長と、決まっていれば情報セキュリティの責任者へ。社内外への連絡は窓口を1人に絞ると、情報が食い違いません。メールが乗っ取られている可能性があるので、連絡は電話やチャットなど別の手段で行います。

4. 広がりを確かめる

ほかのパソコン、共有フォルダ(NAS)、サーバー、バックアップに同じ症状がないかを見ます。VPN機器やリモートデスクトップなど、外とつながる入口のログイン記録もこの時点で確保します。

5. 届け出る

6. 専門家に相談する

技術的な相談はIPAの窓口も案内されています。調査や復旧を頼む場合は、何が起きたかを調べる「フォレンジック調査」と、元に戻す「復旧」を分けて見積もってもらうと判断しやすくなります。

7. 復旧は、入口をふさいでから

侵入された入口(VPN機器の脆弱性、盗まれたパスワードなど)をふさがないまま戻すと、同じ入口からまた入られることがあります。パスワードの変更、機器の更新を先に済ませてから、バックアップから戻します。

やってはいけないこと

起きる前に1枚にしておくこと

連絡する人の順番と電話番号、ネットワークを作った会社と保守会社の連絡先、警察と個人情報保護委員会の窓口、バックアップの場所。この4つを紙1枚にまとめて、パソコンの外に置いておくだけで、初動の速さが変わります。

よくある質問

身代金は払うべきですか?
払ってもデータが戻る保証はなく、追加の要求を受けることもあります。払うかどうかの前に、警察と専門家に相談してください。
1台だけなら、自分たちで戻してもいいですか?
1台に見えても、ほかに広がっていることがあります。どこから入られたかが分からないまま戻すと、再び被害にあうおそれがあります。少なくとも入口の確認は済ませてください。

起きる前に、外から見た状態を確かめる

Moshiruの代表は、大手自動車メーカーでセキュリティインシデント対応のチームリーダーを務めてきました。許可をいただいたサイトを外から見える範囲で調べる無料スキャンから、テキストのやり取りだけでお手伝いします。

無料スキャンを申し込む対象のURLと許可だけ「うちは大丈夫?」確認リスト起きる前の点検に

参考にした資料

  1. 警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」
  2. 個人情報保護委員会「漏えい等の報告」の案内
  3. IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」