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SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定とは|社員全員に勧める入門の検定

公開:2026年10月16日/最終更新:同/Moshiru 岡﨑 悠太

こんなときに役立ちます

  • 社員全員や新入社員に、手ごろな検定を受けてもらいたいとき
  • 研修のあとに、理解を確かめる外部の物差しがほしいとき
  • 上司に検定の受験を提案する材料を、1回で集めたいとき

読み終えたあと、社内でこう言えます

「SPREAD検定の費用と日程を確かめ、社員の受験案を作りました」

結論:SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定は、ネットを安全に使う基本を問う、オンラインの入門の検定です。50問・50分で、検定料は3,300円(税込)です。20名以上でまとめて申し込むと団体割引があります。実施は年2回で、2026年度は5月と10月でした。社員全員や新入社員の「最初の物差し」に向いています。

サポーター検定の形式
50問四者択一オンラインで50分
70%以上合格基準正答率
3,300円検定料税込

2026年10月16日にGrafsecの公式ページで確認

この検定は何を証明するか・誰向けか

主催は、一般財団法人 草の根サイバーセキュリティ推進協議会(Grafsec)です。合格してGrafsecに一般会員として入会すると、「SPREAD情報セキュリティサポーター」として登録されます。

Grafsecはサポーターを「身近な相談相手」と説明しています。初心者が困ったときに、インターネットを安全に使うための助言をする人です。

サポーターになるまで
検定を受ける50問・正答率70%以上
合格する合格証(PDF)が届く
会員になるサポーターとして登録

よくある質問では、一般の利用者に基本のサポートができる程度の知識を問う、としています。受験資格や年齢の制限はありません。テキストを見ながら受けられます。

このため、専門の担当者向けというより、社員全員が「自分と周りを守る基本」を確かめる検定として使いやすいものです。担当者の困りごとと、この記事でできることを並べます。

困ることこの記事で
社員に勧める検定の候補が分からない形式・費用・日程を1つの表で確かめられる
費用の見積もりを上司に出せない団体割引の表で、人数ごとの費用が計算できる
勉強の材料を用意する時間がない公式の推奨書籍と、教科書の節の対応が分かる
提案の文面を考えるのが手間上司への提案文のひな形をそのまま使える

検定の形式・費用・日程

次の表は、2026年10月16日にGrafsecの受験案内・よくある質問・料金表で確かめた内容です。

項目内容
形式オンライン受験。四者択一50問、50分
受け方受験期間内の好きな日に1回だけ。テキスト等は見てよいが、人と相談はできない
合格基準正答率70%以上。得点の通知はなし
結果受験期間の終了後1か月以内に通知。合格者には合格証(PDF)
検定料3,300円(税込)。学割は1,650円(税込)
受験資格なし。年齢の制限もなし
過去問非公開。合格率も非公開

団体割引は、企業・団体が1回の受験でまとめて申し込むときに使えます。料金表は令和7年4月1日から施行されています。

団体割引の割引率
20名以上10%
50名以上20%
100名以上30%

200名以上は事務局に相談

検定料は、企業・団体の名義でまとめて払います。団体割引と学割は一緒に使えません。20名に満たなくても、まとめて申し込むことはできるとされています。

たとえば20名なら、1人2,970円、合計59,400円(税込)の計算です。正確な金額は、申し込むときに事務局に確かめてください。

2026年度の日程
  1. 4/8〜5/7第1回の申込受験は5/20〜5/26
  2. 9/9〜10/6第2回の申込受付は終了
  3. 10/21〜10/27第2回の受験結果は1か月以内

実施は年2回です。申込期間を過ぎると受け付けてもらえません。2027年度の日程は、2026年10月16日の時点で検定スケジュールのページに出ていませんでした。

4月入社の人は、第1回の申込期間に間に合います。2026年度と同じ時期なら、入社研修のあとに受ける流れが組めます。

受ける前に確かめる環境
  • Windows11・macOS10.15以上
  • スマホはiOS15・Android10以上
  • Edge・Chrome・Safariの最新版
  • シークレットモードは使えない

会社のPCの制限も確かめる

出題範囲と教科書の対応

公式の出題範囲は、次の5項目です。PCの基礎から情報社会の法律、そのときどきの話題まで出るとされています。これより細かい範囲は公開されていません。

教科書で「SP」の印を付けた節を、5項目に分けました。対応はMoshiruが付けたもので、Grafsecの公式の対応ではありません。

公式の出題範囲教科書の節
1 セキュリティの基本を知る1-1 守る3つの軸、1-3 資産・脅威・脆弱性、3-6 多要素認証、7-2 パスワード
2 最新の攻撃の手口を知る2-1 マルウェア、2-2 ランサムウェア、2-5 フィッシング、2-7 BEC、2-9 サポート詐欺、11-1 最近の事例
3 インターネットのセキュリティを理解する4-3 無線LAN、7-7 メールと持ち出し、7-12 生成AIのルール、10-10 情報倫理
4 デジタル機器の使い方やトラブル対応を知る4-10 端末を守る、4-18 物理的な対策、7-3 バックアップ、7-8 記録媒体
5 インターネット関連の犯罪やトラブル、災害に備える9-2 初動、9-8 相談先と届出、10-2 不正アクセス禁止法、10-5 特定電子メール法

この節の並びを1枚にしたのがSPREADのスキルツリーです。新入社員には、立場別の新入社員のスキルツリーから入る形も使えます。

どちらのツリーから

SPREADのツリー

  • 1検定の5項目の順
  • 1受験する人向け

新入社員のツリー

  • 2入社直後の行動の順
  • 2全員の最初の一歩

Grafsecが推奨する学習書籍は、国家サイバー統括室(NCO)の「インターネットの安全・安心ハンドブック Ver 5.10」です。出題は推奨書籍を中心にする、とよくある質問にあります。

ハンドブックは2025年3月11日に公開され、無料でダウンロードできます。内容を変えないことを条件に、普及啓発の範囲で使えるとされています。

推奨書籍の主な章
1章基礎を固める
2章攻撃の手口
3章SNSと情報モラル
4章機器の設定
5章パスワードと暗号
6章中小企業等向け

社員に受けてもらう順番

社内で進めるときは、次の順にすると迷いません。勉強の材料は、推奨書籍と教科書の節で足ります。

  1. 対象の人数を決め、団体割引の表で費用を出す。
  2. 上司の了承を取り、申込期間に事務局へまとめて申し込む。
  3. 受験前にSPREADの確認テストを受けてもらい、弱い節を読んでもらう。
  4. 推奨書籍の該当する章を読み、受験期間内に各自で受ける。
  5. 結果が届いたら、合格者と受験日を記録に残す。
社内で進める流れ
  1. 1人数と費用団体割引の表で
  2. 2了承と申込期間内にまとめて
  3. 3確認テスト弱い節を読む
  4. 4受験と記録合格者と受験日

確認テストは、教科書の確認問題から出ます。問題はすべてMoshiruのオリジナルで、本番の問題ではありません。結果はどこにも送られません。

Moshiruの教科書は範囲の入口で、教科書だけで合格できるとは言えません。推奨書籍と合わせて使ってください。

受験の前に
確認テストで弱い節がある?
あるその節と推奨書籍の章を読む
ない推奨書籍を通読して受験

合格後の登録は任意です。一般会員として入会すると、入会金・年会費は無料でサポーターとして登録されます。入会できるのは合格証の日付から1年間です。

登録は毎年の更新が必要で、年1回以上のセミナー参加などの活動が求められます。具体的な要件は会員規程にあります。

合格したあと
  1. 合格合格証(PDF)受験後1か月以内
  2. 1年以内一般会員に入会入会金・年会費は無料
  3. 毎年登録を更新年1回以上の活動

担当者のあなたにとって、社内で勧めるときの材料

この検定は、社員の基本の知識を外部の物差しで確かめたことを示せます。会社の対策ができていることの証明ではありません。上司に勧めるときも、この線を守ると話が通りやすくなります。

勧めるときの言い方

言わないこと

  • ×これで事故は防げる
  • ×合格すれば対策は十分

言えること

  • ○基本の知識を確かめた
  • ○研修の効果を測れる
  • ○受けた記録が残る

取引先のチェックシートで社員教育を聞かれたとき、研修と検定の記録は、実施を示す材料の1つになります。年間の教育計画は社員教育と標的型メール訓練にまとめています。

上司への提案は、次のひな形の○○を埋めれば送れます。

件名:社員向けセキュリティ検定の受験の提案

○○さん

社員の情報セキュリティの基本を確かめるため、
「SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定」の受験を提案します。

・主催:一般財団法人 草の根サイバーセキュリティ推進協議会
・形式:オンライン、50問・50分、正答率70%以上で合格
・検定料:1人3,300円(税込)。20名以上は団体割引あり
・対象:○○(○名)
・費用:合計○円(税込)の見込み
・時期:○月の回(申込は○月○日〜○月○日)
・勉強:推奨書籍(国の無料のハンドブック)と社内の教材

合格者と受験日は記録に残し、取引先から社員教育を
聞かれたときの材料にします。
(2026年10月16日に主催者の公式ページで確認)

よくある質問

会社のパソコンで受けても大丈夫ですか?
動作環境に合っていれば受けられます。シークレットモードでは受けられず、ポップアップを止める設定によっては表示されないことがあると案内されています。会社のPCの設定を事前に確かめてください。
過去問や問題集はありますか?
検定問題は非公開で、Grafsecは受験対策講座も行っていないとしています。勉強は推奨書籍を中心に進めます。Moshiruの確認テストの問題はオリジナルで、本番の問題ではありません。
合格したら、全員がサポーターに登録しないといけませんか?
登録は、合格後に一般会員として入会した人が対象です。入会するかは本人が決められます。登録すると毎年の更新が必要になるので、社内では「合格まで」を目標にし、登録は任意にする形が無理がありません。

この記事のまとめ

次に読む

  1. 次の場面:取引先に聞かれたセキュリティ教育の記録の残し方と回答例取引先に社員教育の実施を聞かれたとき。回答例3通りと受講記録の表
  2. 同じ場面・BPO・人材委託先のセキュリティを確かめる方法取引先に聞くべき質問20と、チェックシートの作り方(発注側向け)。
  3. スキルツリーSPREADのスキルツリー範囲を教科書の節で読み、確認テストで確かめる

社員の検定の記録を、取引先への回答に使う

Moshiruは、打合せなしでテキストだけでお受けします。まずは無料のスキルツリーと確認テストで、社員の準備を始めてください。取引先のチェックシートで社員教育を聞かれたら、研修と検定の記録を回答の文章にする所をMoshiruが進めます。

SPREADのスキルツリー無料・確認テストと受講記録つきチェックシート回答代行教育の記録を回答の文章に

参考にした資料

  1. Grafsec「サポーターになるには」(2026年10月16日確認)
  2. Grafsec「SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定 受験案内」(2026年10月16日確認)
  3. Grafsec「よくある質問」(2026年10月16日確認)
  4. Grafsec「検定スケジュール」(2026年10月16日確認)
  5. Grafsec「SPREAD情報セキュリティサポーター・マイスター能力検定 料金表」(令和7年4月1日施行)
  6. 国家サイバー統括室「インターネットの安全・安心ハンドブック Ver 5.10」(2025年3月11日公開)
  7. 国家サイバー統括室のポータルのSPREAD検定の紹介ページ(2026年10月16日確認)