Moshiru

情報セキュリティマネジメント試験(SG)の勉強の順番|範囲と教科書の対応表

公開:2026年10月16日/最終更新:同/Moshiru 岡﨑 悠太

こんなときに役立ちます

  • 上司に「SGを取ってみたら」と言われ、何から読めばいいか分からないとき
  • 2027年度の新しい試験制度の前に受けるか、後にするか迷っているとき
  • 取引先への回答に、担当者の知識の裏づけがほしいとき

読み終えたあと、社内でこう言えます

「SGの範囲と受ける時期を確かめ、勉強の順番を決めました」

結論:情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、部門の情報セキュリティを任される人向けの国家試験です。120分・60問のCBT方式で、受験手数料は7,500円(税込)です。現行の制度は2026年度で終わる予定で、2027年度春頃から新しい制度で続きます。勉強は、科目Bの中心の「日々の運用・事故対応・委託」から始めると進めやすくなります。

SGの形式(現行)
120分試験時間科目AとBをまとめて
60問問題数科目A48問・科目B12問
7,500円受験手数料税込

2026年10月16日にIPAの公式ページで確認

この試験は何を証明するか・誰向けか

SGは、IPA(情報処理推進機構)が行う情報処理技術者試験の1つです。IPAは対象を「情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダーとして」部門の安全を保つ人としています。

シラバスの題名では「レベル2」です。試験要綱は、ITを利活用する人が主な対象のため、技術的な項目の一部を範囲から外していると説明しています。

SGが向いている人
1兼任の担当者情シスを兼ねている
2部門のリーダー部署のルールを回す
3管理職事故の判断をする

セキュリティ専任ではない担当者にとって、SGは「何を、どの順で守るか」を一通り学べる試験です。困りごとと、この記事でできることを並べます。

困ることこの記事で
範囲が広くて、どこから読めばいいか分からない公式の分野と教科書の節の対応表で、読む所が分かる
新しい試験制度の前か後か決められない受ける時期ごとに、どちらの範囲かが分かる
勉強の時間が取れない仕事に効く順に並べた勉強の順番を使える
取っても社内で役立つか説明できない上司への報告や回答の根拠での使い方が分かる

試験の形式と、受ける時期の決め方

次の表は、2026年10月16日にIPAの公式ページと試験要綱Ver.5.6で確かめた内容です。要綱Ver.5.6は2026年7月6日に改訂され、2026年10月の試験から使われています。

項目内容
試験時間120分(科目AとBを1つの時間内で)
問題数60問(科目A 48問・科目B 12問)。評価は54問で、6問は今後の出題のための評価用
形式科目Aは四肢択一、科目Bは多肢選択式
合格基準IRT方式で採点し、1,000点満点で600点以上
受験手数料7,500円(税込)
実施CBT方式で、年間を通じて随時(令和5年度から)
合格発表受験した月ごとに発表。例:2026年10月受験は11月20日(予定)

受験の申込みは、IPAの試験のページから進めます。試験の日時と会場は、申し込むときに自分で選びます。

2027年度からの新しい試験制度

IPAは2026年3月31日に、新しい試験制度を公表しました。SGは新制度でも続き、2027年度春頃に始まる予定です。現行の制度は、2026年度の試験で終わる予定とされています。

切り替えの予定
  1. 2026年10月要綱Ver.5.6を適用現行の試験
  2. 2026年12月28日〜試験の休止を予定IPAの案内
  3. 2027年度春頃新制度のSGが開始予定

どれも2026年10月16日時点の予定

IPAのCBTの案内には「2026年12月28日以降に試験の休止を予定」とあります。新制度のSGも科目A 48問・科目B 12問の120分で、CBT方式・通年の予定です。

新制度のシラバス案Ver.0.1は2026年9月30日に載り、IPAは変更の可能性があるとしています。案には、AIを悪用した攻撃やゼロトラスト、パスキーなどが加わりました。

どちらの範囲で学ぶか
2026年12月27日までに受ける?
はい現行のシラバスVer.4.1
いいえ新制度の案Ver.0.1を見る

新制度は確定版の公表を待つ

科目Bの12の大項目は、案でも同じ構成です。どちらで受ける人も、この記事の科目Bの対応表はそのまま使えます。

出題範囲と教科書の対応

科目Aの重点分野は、「セキュリティ」と「法務」の2つです。シラバスVer.4.1の小分類ごとに、Moshiruの教科書の節を並べました。対応はMoshiruが付けたもので、IPAの公式の対応ではありません。

科目A(重点分野)教科書の節
情報セキュリティ(脅威・攻撃・暗号・認証)第1部、第2部、3-1 暗号の基本〜3-8 生体認証
情報セキュリティ管理第5部、6-1 ポリシーの体系〜6-9 委員会とCISO、9-7 CSIRT
セキュリティ技術評価4-13 脆弱性管理、4-14 脆弱性診断
情報セキュリティ対策4-4、4-10〜4-18、7-10 社員教育、7-11 内部不正、9-4 フォレンジックス
セキュリティ実装技術4-1 TLS〜4-3 無線LAN、4-5〜4-9
法務(法規・知的財産・労働と取引・倫理)第10部、8-2 委託契約とNDA

科目Aには「その他の分野」もあります。ネットワーク、データベース、プロジェクトやサービスのマネジメント、システム監査、システム戦略、企業活動などです。

科目Aの読み分け

教科書で読む

  • 1重点分野のセキュリティ
  • 1重点分野の法務
  • 1BCP・RTO・監査の一部

公式教材で補う

  • 2ネットワーク・DB
  • 2プロジェクト管理
  • 2会計・業務分析

教科書でその他の分野に触れるのは、9-9 BCPとBIA、9-10 RTO・RPO、6-10 監査などの一部です。残りは公式の資料や問題集で補ってください。

科目Bは、シラバスの「要求される技能」の12の大項目から出ます。教科書の第5〜9部が、ほぼこの順に対応します。

科目Bの大項目教科書の節
1 情報資産管理の計画5-1 情報資産台帳
2 リスクアセスメントとリスク対応5-3、5-4、5-5、5-6
3 情報資産の要求事項の提示4-18 物理的な対策、6-4 管理策の分け方
4 継続的に確保するための要求事項9-9 BCPとBIA、9-10 RTO・RPO
5 情報資産の管理5-1、7-8 記録媒体
6 部門の情報システム利用時の確保7-1〜7-7、7-9 月1回の点検
7 業務の外部委託8-1、8-2、8-3
8 インシデントの管理9-1〜9-5
9 意識向上7-10、7-11、1-5
10 コンプライアンスの運用6-10、第10部
11 継続的改善6-11 PDCA
12 動向・事例の収集と評価11-1、11-2

この対応を、節のつながりとして1枚に並べたのがSGのスキルツリーです。読んだ節の受講記録を印刷できます。

科目Bの4つのかたまり
1〜4計画する台帳・リスク・要求事項
5〜6日々守る資産と利用の運用
7〜8委託と事故委託先・インシデント
9〜12人と改善教育・監査・動向

勉強の順番

仕事ですぐ使う所から読み、用語の多い所を後に回します。科目Bは問題数が12問ですが、職場の場面で考える問題なので、先に慣れておくと科目Aの用語も覚えやすくなります。

読む順番
  1. 1テストで位置確認test-sg
  2. 2運用・事故・委託第7・9・8部
  3. 3リスクと規程第5・6部
  4. 4用語と法律第2〜4部・第10部
  1. 最初にSGの確認テストを受け、今の位置を見る。
  2. 第1部の1-1・1-3・1-5で、考え方の土台を作る。
  3. 第7部(日々の運用)、第9部(事故対応)、第8部(委託)を読む。
  4. 第5部(リスク)と第6部(ISMS・規程)で、計画の考え方を押さえる。
  5. 第2〜4部で、攻撃・暗号・ネットワークの用語を覚える。
  6. 第10部の法律を読み、もう一度確認テストを受ける。
確認テストの使い方
  • 始める前に1回受ける
  • 間違えた節を読み直す
  • 読み終えたらもう1回
  • 本番形式は公式の問題で

確認テストは、教科書の確認問題から出ます。問題はすべてMoshiruのオリジナルで、本番の問題や過去問ではありません。結果はどこにも送られません。

本番の形式には、IPAが公開している問題冊子と解答例で慣れてください。IPAは公開問題の利用に許諾や使用料は要らないとしつつ、使う前に留意点を確かめるよう案内しています。

教科書と公式の使い分け
教科書仕事の場面で範囲をつかむ
確認テスト弱い節を見つける
公式の問題本番の形式に慣れる

Moshiruの教科書は、範囲の入口です。教科書だけで合格できるとは言えません。公式の資料や問題集と合わせて使ってください。

担当者のあなたにとって、SGが社内で効く場面

SGの合格は、部門の情報セキュリティを任せられる基本の知識があることの証明です。会社の対策ができていることの証明ではありません。この線を守って使うと、社内で信頼されやすくなります。

合格で言えること

言えないこと

  • ×会社の対策は万全
  • ×事故は起きない
  • ×取れば昇給する

言えること

  • ○基本の知識を確かめた
  • ○範囲を一通り学んだ
  • ○判断の根拠を示せる

上司への報告では、勉強で読んだ節をそのまま社内の点検に使えます。たとえば科目Bの「6 部門の情報システム利用時の確保」は、月1回の点検の項目と重なります。

取引先のチェックシートでは、教育や体制の設問で、担当者の知識の裏づけとして書けることがあります。書くかどうかは、設問の聞き方に合わせて決めてください。

社内で効く3つの場面
1上司への報告点検の根拠を示せる
2取引先への回答教育・体制の設問で
3社内の相談役判断を一人で抱えない

よくある質問

今から勉強を始めて、現行の試験に間に合いますか?
IPAの案内では、2026年12月28日以降に試験の休止が予定されています。それより前に受けるなら現行の範囲です。間に合わない場合は、2027年度春頃からの新制度で受けることになります。科目Bの12の大項目は案でも同じなので、勉強は無駄になりません。
過去問は載っていますか?
この記事と教科書には、本番の問題や過去問は載せていません。教科書の確認問題はすべてMoshiruのオリジナルです。本番の形式は、IPAの公開問題で確かめてください。
技術に詳しくなくても受けられますか?
受験資格はなく、試験要綱もITを利活用する人を主な対象としています。用語の多い第2〜4部は後に回し、仕事に近い第7・8・9部から読むと入りやすくなります。

この記事のまとめ

次に読む

  1. 次の場面:取引先に聞かれたセキュリティ教育の記録の残し方と回答例取引先に社員教育の実施を聞かれたとき。回答例3通りと受講記録の表
  2. 同じ場面・BPO・人材委託先のセキュリティを確かめる方法取引先に聞くべき質問20と、チェックシートの作り方(発注側向け)。
  3. スキルツリーSGのスキルツリー範囲を教科書の節で読み、確認テストで確かめる

SGで学んだことを、取引先への回答に使う

Moshiruは、打合せなしでテキストだけでお受けします。まずは無料の教科書とスキルツリーで、SGの範囲を仕事の場面から読んでください。取引先のセキュリティチェックシートが届いたら、学んだ知識を回答の文章にする所をMoshiruが代わりに進めます。

SGのスキルツリー無料・確認テストと受講記録つきチェックシート回答代行知識を回答の文章に

参考にした資料

  1. IPA「試験要綱 Ver.5.6」(2026年7月6日改訂、2026年10月の試験から適用)
  2. IPA「情報セキュリティマネジメント試験(レベル2)シラバス Ver.4.1」(2025年4月17日掲載)
  3. IPA 情報セキュリティマネジメント試験の試験区分のページ(2026年10月16日確認)
  4. IPA 情報セキュリティマネジメント試験の試験概要のページ(最終更新2026年9月18日)
  5. IPA SG・FEのCBT方式の受験案内(最終更新2026年10月8日)
  6. IPA 新試験制度の各試験区分の概要(2026年3月31日公開、最終更新2026年4月28日)
  7. IPA 新試験制度のシラバス案(SGのシラバス案Ver.0.1は2026年9月30日掲載)
  8. IPA SG・FEの公開問題のページ(2026年10月16日確認)